天使?それ、言いすぎっ!
実は、娘のことを「天使だ」と比喩されるのはあまり好きではありません。
そりゃ、はじめは「天使だ」って思わないとやってられねぇーって時期はありましたけどね。
だけど、ダウン症児の親以外の人に「天使」と言われると、なんだかチカラが抜けてしまいます。
自分の子がダウン症だと伝えると、
「ダウン症の子は天使だっていうよね」
「ダウン症の子は人懐っこくて可愛いよね」
「大学に行くダウン症の子もいるんだよね」
ってお決まりのセリフが帰ってくる場合が多い。
そう言われても、
「だから?」
と思うことが多いんですよ。
確かに可愛いよ、自分の子だもん。
だけど、「ダウン症だから可愛い」って言われると、何で?って思う。
言葉に迷って、結果的にそう言うしかなかった、っていう気持ちは分からないでもないですよ。
だって、病院のドクターだって、「最近のダウン症のお子さんは長く生きることが出来ます」とか、「大学にいくお子さんもいらっしゃいますしね」って言うくらいだもの。
私は
「はぁ。でもウチの子がいけるとは限りませんけどねぇ」なんて、突っかかりましたけど^^;
なので、ビジターの方で「天使ですよね」と仰ってくださる方には、やんわりと(?)「それは言いすぎ」と答えるようにしています。
確かに、「天使」は言いすぎ(笑)。
でも、「可愛い」のは確かです。
基本的に「優しい子」が多いですしね。
でも、天使っていうのは、これはダウン症に限らず、すべての子供に当てはまるんじゃないかなぁって。
自我が芽生えて「イヤイヤ」が始まると悪魔に見えるでしょうが、寝顔を見ると「天使だわ♪」って思うでしょう?
それをダウン症の子だけに当てはめるのは、なんだか、こじつけにしか思えなくて。
以上、ダウン症児の母の勝手なたわごとでした。